想いの継承

2018.01.11 update | cras blog

先日、成人式が全国各地で行われ、華やかな晴れ着姿をTVで拝見しました。

ひと昔前に比べるとヤンチャなニュースも減り、新成人としての自覚を持つ方が増えたのかなと感じます。

そして今年の成人式、いちばんのニュースは「はれのひ」問題ではないでしょうか。

一生に一度の晴れ舞台、それを踏みにじるなんとも酷い行動。

てるみくらぶの時にも話題になりましたが、お客様に対し何も連絡がなく、急にフェードアウト。

何十万、何百万という金額をお客様は支払い、企業は倒産、何も保証がない、当日の着付けも出来ないばかりか着物自体もない。

インタビューに応じていた被害者の女の子が「こんなことになって両親に申し訳ないです」と応えていた。

なんとも胸を締め付けられる映像、実は私も数年間この業界に携わっていたことがあります。

1年以上かけ、成人式を迎えるかたをサポート。

最初は営業、何度も何度もお客様にご案内をし、成人式の時になぜ振袖を着るのか、そして振袖をレンタルするのではなく、誂えることの大切などお伝えしておりました。

今の世の中、着物をお召しになる方が減っているのは事実。

着るのが難しい、保管の仕方が分からないなど洋服と比較するとハードルが高い印象があるかもしれません。

それでも、節目節目に出来る限り日本の素晴らしい文化【着物】をお召しになられるのは素敵だと思います。

産着から始まり、七五三、浴衣、卒業式には袴、そして振袖。

まだまだ、季節や場所により付け下げ、訪問着、留め袖などたくさんございます。

現代において、全てご用意するのは大変かもしれません、だからこそ成人式に振袖を着るのは、日本人として本当に大切な瞬間だと思うのです。

長い袖で厄を払い、清める、そして振袖は未婚の女性が着るもので昔は、女性が自ら想いを伝えることは良しとされておりませんでした。

その際に、想いを表現するのが袂(たもと)だったのです。

あの長い袖の振り方で「好き」、「嫌い」を伝えていたそうです。

なんとも慎ましい姿。

LINEひとつで、想いを伝えられる便利な世の中も良いですが、こう言った女性の姿も魅力的ですね。

そして、何より大切な我が子の一生に一度の晴れ舞台、着物の紋様には様々な意味や願いがこめられています。

その親の想い、気持ちが20年分のった振袖。

確かに誂ると数十万は最低する、とても高価なモノです。

実際、成人式のとき一度しか着ない方もいるかもしれません。

勿体ない、確かに仰る通りです。

ただ、私が勤めていた時にご案内させていただ方で、「振袖を購入するんじゃなかった…」という声は一度も耳にすることはありませんでした。

もちろん、お母さまやおばあさまの振袖を着る方もいらっしゃいました。

とても素敵なことだと思います。

着物にはこのようにただ着るだけではなく、様々な背景があります。

良いものは世代を越えても変わらない、今回このような事件がおきましたが、来年・再来年と今後、成人を迎える方は振袖をぜひ誂て、この素敵な文化を継承していってください。

っと、書けばまだまだ長くなるので着物の話はここまでで。

結局、何が言いたいかと申しますと、「はれのひ」しかり「てるみくらぶ」しかり、会社がうまくいかず倒産するのは致しかない。

ただ、もう会社経営が厳しとある程度、腹をくくるとそこからお客様や従業員、関係各社へ真摯に向き合い終えるのが筋というものではないだろうか。

ギリギリまでお客様からお金を巻き上げ、音信不通。

これは立派な犯罪です!

今回は最近、話題になった2社を例に出しましたが、このような企業は後を絶ちません。

しかし、逆に今回の成人式問題で、振袖を着れずに困っていた人たちをサポートする企業も多々あったようです。

企業名は伏せますがその会社の社長ご自身が、東日本大震災で被災した時に、人から手を差し伸べてもらい、うれしさを肌で感じたそうです。

その恩返しをしないと!ということで今回、被害に遭われた方の着付けを無料で行ったそうです。

もちろんこちらの企業だけではなく様々な企業が、今回のケアサポートを行ったそうです。

世の中には悪いやつもいますが、このように良いかたもたくさんいます。

私どもの会社も完璧ではございません、お客様にご迷惑をお掛けすることもあります。

ただ、それでもどんな状況になろうが私は後者でありつづける。

人として。

昔を思い出し、今回の件にあまりに憤りを感じたので書き始めると長くなり、全くお店と関係のない内容なりましたが、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

人の気持ちを踏みにじるなんて言語道断じゃ<(`^´)>

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